鬼さんの、まーまれーど。


「ティー、千代、見てよっ! 凄い新鮮なオレンジを入荷できたんだよっ これで、マーマレードなんて…て、アレ?」

買出しに行ってから、数時間後。
店に戻って、勢い良く扉を開けて 今日の成果を二人に話そうとした矢先、僕を待っていたのは、誰もいないお店と、扉の鈴の音だけだった。

二人とも帰っちゃったのかな?でも、もしそうだとしても ティーの事だから、絶対僕に一言は文句言っているはず。
それに、よくよく見ると、冷房の電源は付けっぱなしだし、カウンターの上には 氷が少しとけているグラスが置いてある。

仕方が無いから、グラスを仕舞おうとカウンターに近づいた時、すぅすぅと規則正しい寝息の音が聞こえた。 何かいるのかな?って思ってカウンターの下を見ると ティーと千代が仲良く寝ていてた。
「もしかして隠れてたのかな?」
隠れていた理由はよく分からないんだけど、僕を驚かそうと企んでいたんだろう。(きっとティーの仕業だね。)

そのうち、疲れ果てて寝ちゃったっのかな。

その場で起こしてもよかったんだけど、何だかすごく気持ちよさそうに寝ている二人を起こすのは、どうもかわいそうと思って
自室から、薄手の毛布を持ってきて 二人にかけてあげた。


「さて、僕も眠たくならないうちに マーマレードでも作ろうかな。」

うんと背伸びをして、キッチンに行きジャムを作るために準備をする。
二人が起きる前に、作ってあげないと…ね。







「ん、いいにお、い…」「腹減ったー…」
「ふたりとも、起きた?調度出来立てのマーマレードと スコーンが焼けているんだけど食べる?」
「「うんっ!」」










咲白様宅空千代ちゃんを お借りしました! 
千代ちゃん、本当に可愛らしくてもう 愛しいです(落ち着いて
日記でぼやいてた「ばいとくんネタ」をついに書けました えへ! 
千代ちゃんと、スティーは姉弟みたいな感じだったらいいなぁ…と妄想しながら書いた結果です
見事に千代ちゃんが偽者になってしまいました。うぅ…orz

書きたいネタを詰め込んだら、長くなっちゃいました。まさか、二ページ目までいくだなんて…
きっと、コレが初めてなんじゃないだろうか…。でもとっても楽しかったです(にこ
ちなみに、タイトルの鬼さんは、かくれんぼの鬼さん ゼフィルスを指しています。分かりにくい(苦笑)

 
















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